カメラの魅力

一眼レフの絞りとは?初心者から脱出!ワンランクアップの写真撮影

スマホより綺麗な写真を撮りたいと思って一眼レフカメラを買ったのに、カメラまかせのオートモード撮影に頼っていませんか?絞り優先撮影なら、一眼レフならではのボケ具合を自由に調整して、今までとはひと味違った撮影をすることができます。

一眼レフカメラ初心者から脱出するために、まずは絞り優先の撮影方法を覚えておきましょう。

→一眼レフカメラのl型プレートとは?特徴やオススメな理由をご紹介!

絞り(F値)優先モードとは?

一眼レフカメラには、初心者でも簡単にキレイな写真が撮れるように、たくさんのモードが備わっています。一番お手軽なのがオートモードですが、シャッタースピードスピードや絞り(F値)など全ての設定がカメラ任せです。

一眼レフカメラを買った人の多くは、ボケ感を求めて購入したのではないでしょうか?オートモードで撮影した場合、カメラはできるだけ絞り値を大きくする仕組みになっているので、なかなか狙った被写体以外をぼかすという写真を撮ることができません。

絞り優先モードは自分で絞り値を決めて設定はカメラに任せるという撮影方法です。自分で決めるのは絞り値だけなのですが、これを覚えておくことで人物写真や物撮りの時には周りの風景をぼかすといったテクニックが使えるようになるのです。

そもそも絞り値とは、カメラに入る光の量を調整するレンズの機能のことで、F1.4からF32の数値で表されます。レンズには光の量を調整する絞り羽根が付いていて、これを開いたり閉じたりすることで光の通る穴を広くしたり狭くしています。

絞り値を低くすることを「F値を小さくする」「絞りを開ける」「絞り開放」と言い、逆に高くすることを「F値を大きくする」「絞りを絞る」「絞り込む」などのように言います。明るい場所では閉じて光の量を少なくし、暗い場所では開いて光を多く入れようとする絞り羽根は、人間の目と同じような役割をしていると言えるでしょう。

絞り値によるシャッタースピードと被写界深度

絞り値を1段階大きくすると絞り羽根が開いている面積とシャッタースピードが半分になり、1段階小さくすると絞り羽根の開いている面積とシャッタースピードが倍になります。絞り値が小さいほどシャッタースピードが速くなり、被写界深度は浅くピントの合う範囲が狭くなるので被写体の前後がボケた写真を撮ることができます。

ポートレートや物撮り、暗い場所での撮影に適しています。一方、絞り値が大きくなるとシャッタースピードは遅くなり、被写界深度が深くピントが広範囲に合うので、風景写真など全体にハッキリとした写真を撮りたいときに向いています。

被写界深度は、マクロや単焦点、望遠などレンズの種類によっても変わってきますので、ボケ感を活かした写真が撮りたい場合は、単焦点や望遠レンズ、風景を隅々まではっきりと写したい場合は広角レンズという風に、被写体別にレンズ選びにもこだわるといいでしょう。

絞り優先モードにするには?

絞りモードはメーカーによっても違いますが、カメラ上部のダイヤルを「A」、キャノンの場合は「Av」の位置に合わせるだけです。

後は好きな絞り値に設定して被写体を撮るだけです。例えば、被写体以外は大きくぼかしたいという時には、F1.4からF2.8までに対応したレンズを使いましょう。また、スナップ写真など普段のお散歩写真には、適度なボケ感とシャープさを表現できるF4からF5.6がおすすめです。

風景など全体をくっきりと写したい場合はF8以上が適していますが、暗いところでF値を大きくしすぎると手ブレする原因になるので気を付けてください。


絞り優先モードでの注意点

暗い場所で絞り値を大きくしたい場合、シャッタースピードが極端に遅くなって三脚なしでは手ブレしてしまうことも考えられます。三脚は無いけど手持ちで絞り値を大きくしたいときには、ISO感度の設定を変更してみましょう。

ISO感度をシャッタースピードが1/100秒を超えるくらいに設定すると、手ブレに耐えられるかもしれません。この場合、ISO感度を上げすぎると画質が悪くなるので注意が必要です。シャッタースピードの手ブレの限界値は、フルサイズの一眼レフなら1/50秒、APS-C機なら1/80秒がと言われていますので参考にしてみてください。

逆に、晴天の明るい場所で絞り値を小さくした場合、シャッタースピードの値が足りずに光が入りすぎてしまうので、真っ白に飛んでしまった露出オーバーの写真になることも考えられます。露出補正なども駆使しながら、適切な露出が得られるように気を付けましょう。

絞り値による画質の違い

カメラのレンズは、中心ほど解像度が良く縁に近づくほど画質が悪くなる構造になっています。また、画像の中心と端で明るさの差が発生する口径食の問題も考えると、絞り値を大きくした方がとレンズの中央部分を使用するので解像度が良くなるのかと思いますが、絞り値を大きくするほど回折現象(かいせつげんしょう)の影響が大きくなり、ぼやけた写真になってしまいます。

小絞りボケとも言われるこの現象はどの絞り値でも起きるようですが、画像がハッキリとしない場合は絞り値を必要以上に大きくしないようにするといいでしょう。ニコンのデータでは、24-70mm F2.8のレンズで最も高画質なのはF4からF5.6といったデータも出ているようです。

レンズによってF値の最小値(絞り開放値)は決まっていて、レンズを見るとその値が記載されています。

F値の小さいレンズほど、同じ条件で明るい写真を撮ることができます。初心者には絞り値が低い設定ではピントを合わせることが難しくなるので、手ブレ補正機能の付いたものやF値の小さいレンズを使うとキレイな写真が撮れるはずです。

絞りを理解して写真の表現力をアップしよう

絞り値とは、レンズに付いている絞り羽根によって大きくしたり小さくしたりできる数値のことで、この絞り値の調整によって被写界深度やシャッタースピードを自在に操作できるようになれば、表現力の豊かな写真を撮ることができるようになります。

まずは、絞り値が小さいほどボケ、大きいほど広くピントが合うということを頭に入れて、さまざまな場面で被写体をどのように撮りたいか考えてみましょう。手持ちのレンズで絞り優先の撮影に慣れてきたら、次は、こういうシチュエーションではこんなレンズが使いたいということも自然にわかってくるはずです。

一眼レフの基本ともいえる絞り(F値)ですが、この絞り優先モードを使いこなせるようになればプロも顔負けの写真が撮れるかもしれません。絞りはレンズを通る光の量を調整するものということを理解して、ワンランクアップした写真撮影を目指しましょう。

Scroll To Top